建築家
向阪一郎・柴村敏之
株式会社プラスアトリエ
一級建築士事務所
四万十の平屋
眼前に広がる緑と空や雲。はじめてこの場所を訪れたときと変わらないこの素晴らしい風景を建物にそのまま取り込みたい。隣家や道路からの目線を気にすることなくこの風景と暮らす場所を作りたい。そんな思いからこの住まいを設計しました。
平屋です。それが一番この場所にはしっくりきました。東に広がる風景に開き、せまる南・西側隣地住宅からの視線をかわしながら、ハイサイドライトで空だけを切り取る。平面形状も断面形状もすべてはこの場所で暮らすために計画されています。
耐震性や断熱性、利便性に機能性。住まいに大切なものはたくさんあります。でもそれら以外の大切なものもたくさんあります。それを設計という作業を通して少しでも見つけられて、届けられていれば嬉しいです。
(撮影/冨田英次)